弾正どっとこむ Macworld Conference&Expo/Tokyo 2002
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Mac World Expo

Macworld Conference&Expo/Tokyo 2002

会場の東京ビッグサイト(左側がiMacの巨大な看板)

ジョブズ氏の基調講演演説

 先ず初めに、今回はデジカメだあっ!!という事で張り切って参上した弾正だったのですが、初日にコンパクトフラッシュメモリーを忘れたので、この演説の画像をお届け出来ませんでした。深くお詫び申し上げます。
 ところで、プリンタードライバーの不具合の為、折角の事前登録が無駄になり、当日組に並んで基調講演演説に望んだ次第ですが、本当に席が無くて辛かったですよぉ。しかし、毎年毎年よく混むものです。
 さて、今年もジョブズ氏の、演説の概略案内から始まりました。この時点で、何だかちょっと寂しいな、という感じがしましたねぇ。だって、もう前回のサンフランシスコまででやった事をなぞるみたいな感じだったからです。というところで、順を追って振り返ってみたいと思います。

・MacOSX対応状況とサードパーティー製ソフトウエア

 先ずはここから来ました。2650のアプリケーションがOSX向けに出されていると。毎度毎度思うのですが、これってクイックタイムとかも入ってませんかねえ?違ったらアップルさん、ごめんなさい。
 さてさて、その後はサードパーティー社製ソフトウエアの紹介になりました。例によって各々のメーカーの人たちがお話ししました。順を追って、更につまらなかったところをカットして、お送り致します。

☆大本命登場!!MicroSoft Office v.X
 これにははっきり言って驚かされましたよ。秀逸だの何のって。はっきり言って、後発だけあり、Windows版のOffice XPを遥かに凌ぐ性能と機能、そしてそして見た目の良さを兼ね備えており、アップル社製のほぼ同じ内容のApple Work 6等から比べても、明らかにマックっぽいデザインの画面にくぎ付けでした。
 それもそのはず、開発しているMacTopiaの連中は、元クラリス社(Apple Work 6 の前進、クラリスワークスの製造・販売元)だとか、そういったマック用ソフトウエア開発のプロ中のプロの集団なんですね。そりゃマイクロソフト社製だとか、そんな事は関係無くなってしまいます。はっきりとマックおたくの集団で、彼等のオフィスや作業場所には、マックOSXを始めとするアップルのキャラクターグッズやポスターで埋め尽くされております。そんな人たちなので、社員食堂などで辛い目に遭っていたりするそうです。そりゃそうですよね、敵対メーカーという側面も持っているアップルのおたくなんですから。
 そして、このOffice v.Xの登場で、はっきりと他のソフトウエアもOSX対応を強いられる事になります。だって、Macintoshが発表されてからSE、そしてクラシックやLCの頃まで、エクセルが欲しくてマックを買ってた人が多かったわけですから。そうそう、エクセルはMacintosh版だったんですよ。本当です。マイクロソフトの成功の影には、マックありなんですよ。
 さて、詳細については、ブースでの記事でお送り致します。

☆お姉ちゃんが奇麗!!Adobe Illustratorほか
 アドビーですが、日本人社員の日本語で登場…これが今回のポイントで、実は前述のマイクロソフトも然りでした。今回は何と言ってもイラストレーター。これはブースでずっとデモをしていた程でした。何と言っても格段に機能がアップしておりました。前回の記事で、お姉ちゃんが奇麗になった(ロゴのイラスト)としか紹介しておりませんでした。アドビーさん、ごめんなさい。詳細については、ブースの記事でお送りします。
 さて、この他に熱を入れて紹介していたのが、inDesignでした。日本のユーザーのフィードバックにより、大幅に改善が加えられておりました。何だかアドビーがアップル化したって感じがしました。アップルの得意技ですからね、これは。その結果、OSXらしくデザインされ、また機能的には、例えばグラフィックデータ等に『テキストの回り込み』をさせたり、透明度を変更したり、というのを実演してくれましたが、これが何と言っても軽くなっておりました。めちゃっぱや、超速でした。ちなみにこれは、Lord of the Ringの画像と記事を使ってデモンストレートされました。恐らく本物です。出版と音楽、といえばマックです。
 そしてGoLiveとPhotoshop(発表前です)も、圧倒的にスピードアップされたという事で、こちらもデモを見せてくれました。重いといえばこいつらですが、本当に速くなりました。買うならこのバージョンから、というのが正解だったかも知れません。こいつらが速いというのは、あらゆる場面でとてつもなく作業効率のアップが図られる、という事ですからね。まあ、GoLiveに関しては、あくまでもHP作成、という事に限られてしまいますが、Photoshopについては、HPのみならず、というかメインは出版だとかDTPですから、例えば企画書ひとつ作るにしてもとてつもなくスピードアップする、という事になりますよね。本当にこれは有り難い事です。

☆社長登場!!ERGOソフト!!
 皆さん、『信長の野望』をご存知ですよね。そうです、あの大ヒット戦略シミュレーションゲームです。私も個人的に、上杉謙信を最強にしてくれているので、大好きです。そしてそのシリーズのプロデューサー、ご存知ですよね。そうです、シブサワ・コウ氏です。これは芸名(?)で、実はこの人が、ERGOソフトの社長さんなんですね。
 何故か上機嫌にジョブズが紹介し、社長登場でした。そして、話の面白い人だなあ、等と思ってはおりましたが、やはりそうでした。いきなり意表を突くつかみでトーク(?)開始でした。
 「この会場に今、およそ6000人の人がおりますが、その中で『わたなべ』さん、沢山いらっしゃると思います。」
 挙手を求めようとして、時間を気にしてやめたところが、中々かわいい社長でした。そして続けました。
 「喜んで下さい。今度のEG-BRIDGEは、『わたなべ』さんを救います。」
 何でも、『わたなべ』さんの『なべ』の字は、26種類もあるのだそうです。そしてパソコンでは、これまで『辺』の字しか出ず、(『わたなべ』と変換した時)そしてその原因が、OS自体が対応していなかった為だったのだそうです。そこへOSXの登場。圧倒的に漢字出力を強化したヒラギノ・フォントを搭載したこのOS、IMのソフトメーカーが放っておくはずがないのです。会場のディスプレイに一覧表示された『わたなべ』の『なべ』の字の数々、圧巻でした。そしてこの文字に限らず、今度のEG-BRIDGEでは、飛躍的に漢字数が増えたのだそうです。例えば『たかはし』さんの『たか』の字、ハシゴダカってありますよね。これも『たかはし』を変換するだけで、ちゃんと出る様になったそうです。もうJISコード入力しなくていいんです。MacOSXだからこそ出来たこの快挙。
 ここで、『シブサワ・コウ』としての逸話を披露。彼の戦略シミュレーションゲームのシリーズで、やはりヒット作の、『三国志』では、これまで人名を変換するのが大変だったとか。このMacOSXとEG-BRIDGEのコンビで、実に便利に仕事しているのだとか。そりゃそうですよね、三国志に出てくる人名、大変ですよ。中国人だし。古いし。
 そして、一頻り説明が終わりかけたところで、袖でにこにこしながら聞いていたジョブズが、いたずらっぽく社長にオフマイクで何かを言いました。そして社長は、ジョブズの方をチラリと見て、そして言いました。
 「何だかもう一度言って欲しいという所があるそうなので言います。『これが出来るのはマックだけです。』」
 場内大爆笑。そしてジョブズ登場。もういいから、と言いたげに、しかし笑顔で追い払い(?)そして言いました。これが今回のキーワードになった様です。
 『Sorry, Windows』

☆定番が続々と…
 この後、File Maker、Final Cut Pro3と続きました。ファイルメーカーは、iModeからウエブにアクセスした際に、デスクトップ上でFile Makerを操作したり、作った書類を動作させたのと同じ物を、iModeからも閲覧出来る様になった、という事でした。そしてFinal Cut Pro3は、リアルタイム・エフェクトという機能を搭載したとの事。これははっきりと便利でした。内容はその名の通り、リアルタイムに、映像にかけたエフェクトを見ることが出来るという機能です。やはりこのソフトも、今回のバージョンからが買い、という気がしました。私は映像を編集したりしませんが、それでも欲しくなりました。

☆最大の盛り上がり!!大謎だけど登場、Star Wars Episode 2
 …何でマックワールドエキスポの基調講演演説で、この人たちが出てきたのか、丸で大謎です。実はマックで特撮部分を作ったのだとか。それだけなんですよね。でも盛り上がりました。完成した映像を公開してくれたんですよ。本当に面白かったです。ズバリ、今回の基調講演演説の中では、最も面白かったですよ。これでいいのか、アップル!!

・Digital Hub

 アップルが提唱する、マイクロソフトに真似され、しかも元々提唱し始めたのはソニーというこの構想(^.^;)ですが、続々と対応して来ております。
 先ずは『iPhoto』を紹介。これはアップル社から無償リリースされているソフトウエアで、クイックタイムとは違い、またその他の無償提供ソフト同様、マックOSのみに対応しております。まあ、その名の通り画像を編集するソフトです。アップルカラーの強い出来となっており、他のソフト同様、OSに最適化されているのが最大の特徴です。ハードディスク管理、という事に特化しており、有償ソフトウエアから見ると機能は弱い半面、データ管理という事になると、抜きん出ている、と言えます。そして、デジカメのデータの読み取りからプリントアウトまでを、わずか2クリックでこなす、というのがウリでした。
 この機能については、『Chain of Pain』という言葉で表現しておりました。痛みの連鎖?内容は、import、edit、print outという一連の動作をクリックだけで進行して行く、という事ですね。アップルがやると、何でもこうなります。だから、新鮮さ、という事では、今一つ薄い発表でした。ただ、この機能だけに関してはそうでも、各々の段階についての発表となると、随所に秀逸な部分が見えました。
 いきなりディスプレイに、靴の箱。それもちゃんとした物ではなく、靴を買ったら捨てるか物入れにする、アレです。そしてその中には無数のネガと写真。まあ大体はこの様にして、写真は管理されてしまっております。そしてこれをHDに例えてのお話に。『Digital Shoe Box』つまり、デジタルな靴箱、という事でした。いわゆる銀塩写真の場合は、管理がうざったくなってしまう反面、デジタルにかかると、簡単になってしまう、という結論ですね。そして編集ですが、テンプレートの数が、フリーウエアにしては多いの何の、って感じでした。こういう所は、やはり大企業のいい部分ですよね。それからプリントアウト、これも秀逸でした。
 そして、MacOS専用ソフト、という部分から見ると、その『反面』という表現になるのでしょうが、Photo CDも一発読み込み。つまり、KodacだろうがFujiFilmだろうが、Photo CDならドライブに入れるだけで、直ぐにこの『iPhoto』の餌食になってしまうのです。PhotoShopみたい。
 この他、単なる画像処理ソフトというだけではなく、htmlを自動作成し、そのままアップルのiToolsの中の自分のHPにアップロード出来たり、Slide Showを作成出来るだけではなく、それにサウンドトラックまで入れられる、という事でした。そしてこのソフトは、発表以来60日で、100万人がダウンロードしたのだそうです。タダよりいい物はない、という事なんでしょうね。

・これで盛り下がってしまった、iMac情報

 さてさて、ここまではいい調子で、いいテンションで、ずっと続いて来ました。しかし、ジョブズが去った後のあのアップルを彷彿とさせる様な、嫌な盛り下がりを見せる事になってしまいました。
 ジョブズが、『いいニュースと悪いニュースがあります。』と言うと、ディスプレイに、英語圏の顔文字付きで、文字が出ました。これ、分かった人が少なかった様で、一人で笑ってしまった私を、隣のおっちゃんが不思議そうに見ておりました。ちなみに英語圏の顔文字は、90度回転させないと意味が通じないんですよね。
 さていい情報。iMacは、売れて売れてしょうがない、という事でした。そりゃiMacですからね。そうでしょう。何でもこの時点で、125,000台をアメリカだけで販売したのだそうです。そして、現在予約待ち状態が続いており、はっきりとした入荷状況を各店舗に伝えられない、という事でした。ただ、一日5000台を出荷しているそうなので、もうしばらく待って欲しい、という事でした。
 そして悪い情報。これでもう盛り下がってしまいました。それは、iMacを2万円値上げするという事。液晶ディスプレイとメモリーの価格が急騰したのが原因なのだそうです。でも日本の企業の様に、どうでもいいものでも、何かオプションが増えた、なんてことはなく、全く同じ内容での値上げです。尚、この時点での予約待ちに関しては、値上げの対象にはならないのだそうです。

・Bluetooth

 携帯用ネット端末、つまりiModeを初めとするアレですね、その世界では専らの話題がコレです。遂にPC側でも対応が始まりました。
 ご存知無い方の為に少々解説しますが、これは『ローカルエリアネットワーキング』…つまり、インターネットが全世界をつなぐネットワークであるのと比較した場合、ブルートゥースは、あくまでもパーソナルなネットワーク、という事になります。というか、その事をブルートゥースっていいます。
 さて、ワイヤレスで2.4GHzという卑怯なスピードを持っての登場で、正に呆気に取られてしまったオレだったりしますが、これがどういうスピードなのかという事を、きっちりと説明しておりました。このスピード、言い換えると、1Mbit/sec…つまり秒速1メガって事だそうですね。秒ですよ、秒!!え?計算が合ってないって?…よくある事ぢゃないですかぁ。例えば1MbpsのADSLでブラウズしたところで、32kbit/secでストリーミングしてる、だとか、そういうところと同じなのだと思います。よくは分かりませんが。というか、これ以上の説明が無かったのですよぉ。そして去年、『We love Sony』で笑いをとったこの基調講演演説らしく、パームではなく、わざわざソニーのクリエで実践して見せてくれました。相変わらずの癒着っぷりに、笑ってしまいました。クリエ用のブルートゥースカードが、もう出来ている、というのが、それらしい理由ではありましたが。
 そして、ブルートゥースフォンというのが出来るのだそうで、インターネットで電話出来ちゃいます。常時接続の皆さん、良かったですね。オレも。でも、これまでのインターネットフォンみたいに、きっちり料金が発生してしまうのでしょうか?ここんとこ、疑問ですね。これ次第で普及率が変わるというのも、簡単に予想出来てしまうので、関係各位には、何とか努力して頂きたいと思います。ちなみにモジュール自体は、今月(02年4月)6000円で発売されるそうです。

・New!! Cinema HD Display

 新しいシネマディスプレイが紹介されました。どうもこう…個人的には盛り下がりましたねぇ。これまでのマックスが22インチで横長ワイド。そして新しい物は、23インチでやはり横長ワイド。…たった1インチですか。(^.^;)
 しかし更に私を引かせたのは、その値段。(^.^;) 22インチが298,000円なのに対し、23インチは何と!!449,800円!!高いっ!!
 どうもグラフィック畑ではないので、購買意欲が沸く物かどうか、ピンとは来ませんでした。ちゃんちゃん。

・これが目玉だった…ような気がする iPod

 アップル純正製品では目玉不在、みたいな気がして仕方なかった今回の基調講演演説ですが、どうもiPodが目玉だったようです。
 こいつは、携帯用MP3プレイヤー、つまりHDを内蔵して、ウオークマンの様にMP3を再生するマシーンだったのですが、何とPalmOS搭載機(携帯用端末、昔で言うとポケコン)や、MicrosoftのEntourage(Office同梱ソフト)と相互にデータ交換可能な住所録が使えますっ!!
 ううむぅ…だから何だというのだろう?何となく、かつてのNewtonを思い起こしてしまったのは、私だけなのでしょうか?あれだけの旋風を巻き起こしながら、携帯用端末自体が時期尚早だった為に消えてしまったアップル社のNewton…それがiシリーズデザインで蘇る…というのが狙いなのでしょうか?だとしたら今度は時期が遅すぎます。
 更に本体裏に、あなたのお好きな文字を6,000円でお入れします!!そしてHDも、従来の5GBの他、10GBのモデルも新登場!!
 …え〜っと、『Mac』ワールドエキスポですよねぇ(^.^;) 『Mac』のお話は?新しい事何か無いの?…と、恐らく誰もが感じたであろう、今回の基調講演演説でした。

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