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(2001年10月22日アップロード分)

え? え(作)

 1)作曲家が締め切り前に、我が耳を疑うかの様なフリをして煙幕を張ろうとして発する言葉。
凡例:担「先生、あと一時間で原稿落ちますよ。お願いしますよ。」作「え?…締め切り明日ぢゃん」担「って、もうごまかせませんよっ!!」作「…しおしお」
 2)作曲家が締め切り前に、全てを無かったことにしようとして発する言葉。
凡例:担「だから先生ってばあ、あと一時間ですからっ!!」作「え?…そうだっけ?聞いてないよ、オレ。」担「何ですか?これ?…耳栓なんかしてっ!!大人げないっ!!」作「…しおしお」

エー エー(隊)

 数字の3を意味する。また音名の「ミ」又は「ラ」を指していう。ドイツ語を数字や音名で使用するのが通例であるが、「E」をドイツ語で「エー」と呼び、「A」を英語で「エー」と呼ぶため、混同を避けるため、通常は「3」の意味では「イー」を用いる。しかし、音名に関しては、ドイツ語での統一性を計り、通常「ミ」が「エー」で、「ラ」が「アー」となる。

エア (英)

 1)「ayre」として:16〜17世紀のイギリスの歌曲の形式の中の一つ。ホモフォニー(後でやります)による、とても単純な構造をしており、歌の他、リュートやヴィオル、またその両方で演奏したりする。
 2)「air」として:→「エール

エアー・プレッシャー air pressure(英)

 管楽器の演奏法を語る際、管内から唇に対してかかる空気抵抗を指して言う。また、管の太さや構造、材質等の違いから来る、息を吹き込んだ時の抵抗感について言う事もある。→「バックエアー」、「抵抗」

永遠の愛 Von ewiger Liebe(独)

 ブラームスの歌曲で、op.43の1。ヴェンチヒの作詞によるもので、民謡風な素朴さをもっており、その反面、濃密な余情を兼ね備えた、後期ロマン派歌曲を代表する作品です。彼の歌曲の中でも、最も人気がある方では?

嬰記号 sharp(英)

 「えいきごう」と読みますね。ぶっちゃけて言うと、「シャープ」の事です。「#」これですね。「半音上げろ」という意味です。絶対値としての「半音上げろ」なので、例えば、この上のダブルシャープから戻る時にも、一つ前より半音結果的に下がりますが、元々のすっぴんの音より半音上なので、これを付けます。また、日本語でこれが付いている音符は、「嬰ハ」とか「嬰ト」とか、音名や階名の前に「嬰」(えい)を付けて呼びます。

詠唱 えいしょう(日)

 →「アリア」の事。

映像 Images(仏)

 「イマージュ」ですね。ドビュッシーの3つの曲集の事です。第1集は1905年に、第2集は1907年に作曲され、各3曲ずつです。そして第3集は、「管弦楽のための映像」で、1906〜1911年にかけて作られました。「ジーグ」、「イベリア」、「春のロンド」の、やはり3曲です。

英雄(交響曲) Symphonia eroica(伊)

 もう有名すぎて解説するのがいやになっちゃいますが、歴史に関わる重要な曲なので、ちゃんとやりましょう。また忘れてたよ、辞典だったんだ、これ。
 ベートーヴェン作曲の交響曲第3番変ホ長調op.55です。1804年の作品です。「英雄交響曲、ある偉人の思い出をまつるために作曲された」と、スコアの題字に記してあります。この「英雄」とは、ナポレオン・ボナパルトの事ですね。作曲中のベートーヴェンは、ナポレオンを自由の救世主と捉え、献呈する為にひたすらこの曲を執筆しておりました。そして、サブタイトルを「ボナパルト」にしようとしておりました。ところが、ナポレオンが皇帝になってしまったため、失望したベートーヴェンは、サブタイトルをやめてしまいます。人民を解放するための「英雄」だったはずの彼が、封建社会の頂点である「皇帝」になった事が、ベートーヴェンにとっては、とても残念な事だったのです。そのため、この曲に「ある偉人の思い出をまつる」という書き込みをしたのです。思いでの中でのナポレオンは、正に英雄だったんですね。

英雄の生涯 Ein Heldenleben(独)

 正に直訳っ!!って感じです。R・シュトラウス作曲の交響詩でop.40。「交響詩の世代」と呼ばれる彼の生涯の中で、その交響詩群の最後の作品であり、総まとめとなっているのがこの曲です。ホルン奏者にとっては、もう「命」といっても過言ではない程の傑作であり、それだけホルン奏者には愛されている作品です。
 この曲は、「英雄」「英雄の敵」「英雄の伴侶」「英雄の戦場」「英雄の業績」「英雄の引退と完成」の6つの部分から成っております。それで、この「英雄」が誰なのか?という事になると、どうも怪しい部分が多いですねえ。まあ、この曲自体、彼のそれまでの作品の断片を使って作曲されておりますので、初演当時に「思い上がるのもいい加減にしろ」と、作品ではなく、タイトルに対して酷評を受けたのも事実であります。ただ、R・シュトラウス自身、この「英雄」が自分である事は否定しておりませんので、恐らく、彼は自分自身を「英雄」として、自分の生涯を描いたのではないかと思われます。
 さて、前述の酷評に対して、彼自身のコメントが残っております。「ベートーヴェンの英雄があまり演奏されなくなったので、俺が作った。ベートーヴェンの曲同様、ホルンを沢山使う曲だ」と。いかがでしょう?思い上がってる様にも聞こえますけど、これは恐らくジョークではないでしょうか?折しも第一次世界大戦で大騒ぎな世間に対して、何かメッセージを感じざるを得ないんですが、それは私がホルン奏者だからでしょうか?
 私から見て、この曲は、「R・シュトラウスってどんな人?」ときかれた時に、お薦めしてしまいます。何せ、30代の若さでの作曲とはいえ、それまでの彼の作品のエッセンスが全て盛り込まれておりますので、この曲から聴き始めるのがやはりベストではないでしょうか?そして、全体的に、「交響詩の世代」を代表するだけの事はあり、彼のそれまでのスタイルをきっちり踏襲した上で、作品を構築しております。
 「英雄」では、「英雄」を表す主題を提示します。この主題自体が、「英雄」というキャラクターの全てをつなぎあわせて作られた長大な物であり、それでいてしっかり聞き覚えられる様に、それぞれのキャラクター部分を繰り返し、展開して行きます。つまり、「性格」の一つ一つを短い動機で作り、それをつなげて一つの旋律としております。それが物語上でも、きっちりそれぞれで動き回って行くので、先ず最初に、「この人はこういう人」と覚えなければ、聴いていて迷子になってしまうのです。これは、「交響詩の世代」の彼の常套手段となっております。そして、標題通りにストーリー展開します。その後、「英雄の業績」の部分では、リヒャルトおたくにはお馴染の旋律が次から次へと流れます。そして最後に、静かに物語は幕を閉じます。
 タダでさえホルンがおいしい彼の作品で、それまでの旋律が網羅されちゃってるもんですから、更にホルンにとっておいしくなっております。だから「命」なんですよ。こういった意味では、モーツァルトの協奏曲4曲と、同列に位置しているのではないでしょうか?超お薦めですっ!!皆さん、聴いて下さいっ!!

英雄ポロネーズ Polonaise heroique(仏)

 ショパンの代表的なピアノ曲の中の一曲です。これも本当に有名ですね。op.53で1843年の作品です。水谷豊主演の熱血ど根性疑惑の赤いシリーズで(?)有名になりましたね。「ポロネーズ」を飛躍的に進化させたショパンらしい作品ですね。ポーランドの伝統的な舞曲のリズムに乗って演奏される勇壮な旋律。素晴らしいですね。それにしても…水谷豊、猫背だったなあ。皆さん、ちゃんとした姿勢でピアノは弾きましょうね。

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(2001年10月24日アップロード分)

エウリディーチェ L'Euridice(伊)

 この言葉、ご存知ですかあ?もし音楽家や考古学者でもないのに知っていたら、ちょっと(^.^;) むしろ気色悪いかも。相当なマニアではなくてオタクです。
 実はこれ、現存する中では、最古のオペラのタイトルです。私もかろうじて思い出した、というのが正直な所ですねえ。いや、危ない危ない(^.^;)
 全く大謎な事に、二つあるんですよ。いや、別に大謎でも何でもないんですが(^.^;) 実はこのタイトルの物語に曲を付けた人が二人いるんですねえ。そのためにこんなおかしなことになってしまいました。
 ひとつはぺーリが作曲し、1600年に初演されたもの。もう一つは、カッチーニが作曲し、1600年に出版され、1602年に初演されたものです。
 ちなみに、この騒ぎを起こした張本人(?)である台本ですが、ヌッチーニが、オルフェウスをヒントに作った物です。いずれもフィレンツェで初演されました。
 あ、そうそう、ここがテストで出た時、イギリスが東インド会社を設立って書いたら、約18.25点位減点です。(大謎)あ、更に更に、オランダがイギリスと連合東インド会社を設立って書いたら、1602年ですけど、これは…ううむぅ、どうしようかなあ…レアな所を突いたので、減点は0.358点にしてあげますっ!!(更に大謎)しかも、1600年は慶長五年で関ヶ原…
 (゜▽゜)\(−−;)いい加減にしろっ!

エオリア旋法 aeolian mode(英)

 え〜、汚いヤツだとお思いでしょう。また、相当ネタに困っているんだろうなと同情なさる方もいらっしゃるでしょう。もう、何とでも言って下さいっ!!はい、猿音でもうやってしまったネタです。ごめんなさい。m(__)m
 これです↓ クリックすると音が出ます。

 これダケではあまりにも申し訳ないので、含蓄を垂れさせて頂きます。
 教会旋法の中のひとつで、12〜13世紀に大人気だった音階の名前です。現代の自然短音階と全く同じですね。例によって、「f」がフィナリス、「d」がドミナントです。フィナリスは終止音、つまり主音ですね、それでドミナントが支配音、つまり現在の属音にあたる物です。グラレアーヌスが、1547年に「ドデカコルドン」という著書で公認を主張した、教会旋法の中の一つです。あ、ここテストで出ますよ。「クラビノーヴァの教則本のドデカ・コンドル」って引っかけにもなってねえよっ!!…お粗末様でした。m(__)mぺこっ

エオリアン・ハープ aeolian harp(英)

 ある特定の分野で、とてつもなく人気があり、誰も名前を知らない楽器のこと。いいんですよ、これ。究極のアルファ波ミュージックの中の一つでしょう。揺らぎの世界です。…って、何もったいつけてるんでしょうか?(^.^;)
 「ある特定の分野」というのは、地方自治体のモニュメント制作の事なんです。最近特に増えて来ましたね、意味もなくチューブがぶら下がってたり、はたまた歩道橋等の手すりの欄干部分のパイプから音が出たり、あいつらの事なんですよ。
 元々は、ちゃんとした「エオリアン・ハープ」という名前の楽器だったんです。原典版はですねえ、同じ音高の太さが違うパイプをいくつか枠に張り、風の力だけで音を出す楽器、という事になってます。一応。それで、音高が一緒で太さが違う、ということは長さも違うわけでして、見た目がパイプで出来たハープって感じなんですねえ。このしびれるような(?)太古のロマンを彷彿とさせるネーミングですが、ギリシャの風の神、アイオロス(eole)にちなんで付けられたそうです。って事は、もし日本で作られていたら、風神琴かあ?…かっこいいかもぉ

エグモント Egmont(独)

 ご存知、ベートーヴェンが作曲した劇音楽です。戯曲はあのゲーテ。もうお馴染ですね。日本では残念ながらあまり上演される事はありませんねえ。ただ、あまりにも序曲やクレールヒェンの歌は有名ですね。

エコセーズ ecossaise(仏)

 いや、本当にフランス人というのはよく分かりませんねえ。全く大謎です。この言葉なんか、正にそれですよ。
 「スコットランド舞曲」という意味なのに、実はスコットランドとは全く関係がないんです。本当に大謎です。18〜19世紀のヨーロッパで大流行しました。速い二拍子の曲です。いや、それにしても…大謎だなあ。
 あ、テストでですねえ、リサイクルしたチーズって書いたら、ご褒美にリサイクルしたチーズを差し上げます。食えるもんなら食ってみろっ!!

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(2001年10月30日アップロード分)

エスタンピー estampie(仏)

 13〜14世紀の中世ヨーロッパで大流行した舞曲の形式です。特にフランスとイタリアで大流行しました。世俗的な舞曲です。つまり、一般大衆に広く愛された音楽、という事です。同じ旋律を二回ずつ繰り返して、それでその二回の最後が違う、というのが特色です。あ、同じ場合もあったりします。こういうところをきっちりフォローしとかないと、また苦情が(^.^;)
 実はこれ、語源が面白くて、「足を踏みならす」という意味だそうです。古楽ファンにはもうお馴染な曲ですね。

エスプレッシーヴォ espressivo(伊)

 久々の楽語です。これでいいのか?(^.^;) 「表情豊かに」という意味ですね。楽語辞典や音楽辞典では、よくこう訳されてますね。では実際「表情豊かに」ってどういう事なんでしょうか?ちょっとだけ疑問を持ってしまう弾正です。
 例えばですね、チャイコフスキーの交響曲第五番の第二楽章…やはりそう来たかって感じですけど、この冒頭で、有名なホルンのソロがありますよね。この一番最後の部分の合の手のクラリネットの短い旋律に、「espress」(この言葉の略記)と書いてあります。ここで、クラリネット奏者が表情豊かだったらどうなるんでしょうか?あれ?今日のホルン、昼間たばこに火を点けようとして鼻毛こがしてたよなあ、って思ったら、やはり妙な笑顔で、という事になるし、この出だしの瞬間、隣の第二奏者がおならしたら、臭そうな顔になるし、そういうのを極端にやれって事なんでしょうか?更に指揮者の指示で、そのホルンソロにもこれが書き込まれてたり、一部の楽譜では書き込まれて出版されていたりなので、その場合はそのホルン奏者が、おおっ!!いい女発見とか思ったらいやらしい顔でやらなければいけませんっ!!いや、そんな事はありませんっ!!
 というわけで、今日から「エスプレッシーヴォ」を「表情豊かに」と訳すのはやめます。え?そ、そ、そんなあ(^.^;)
 では一体どういう事なんでしょうか?…そうです、単刀直入に言うと、「うたえ」って事です。簡単だなあ、オレ(^.^;) …ではこれがあったら立ち上がって歌い始めていいのか?よくない。ううむぅ…
 実際にこの言葉が使われるのは、笑い所だとか、そういった所ではなくて、聴かせ所ですねえ。ボケてる場合ではないです。え?あ、オレか(^.^;)…でも、冗談を抜きにして、色々な「表情」があるにも関わらず、この言葉でひと括りにしてしまって、分かりにくくなっているというのは、事実です。これが書き込まれている部分の表情が何であるか、という事を指す語句も、中々お目にかかれません。ですので、どんな表情にせよ、どういった意味で出てくる言葉なのか、考える事が必要となります。というわけで、ちょっと長くなりましたが、まとめてみたいと思います。
 この言葉は、旋律線の持っている魅力を十分引きだせっ!!という意味です。特に長い旋律は、時間の経過と共に様々な表情を持っている事があります。逆に短い旋律は、楽曲全体から見た場合、ついつい軽視してしまいがちです。その短い旋律に込められた表情を読み取って、ちゃんと観客に伝えなさい、という意味で使われたりもします。長くて表情に変化のある旋律でも、作曲側の意図は、全く同じです。
 つまり、こういう事です。演奏者側から見れば、「旋律の持つ表情をしっかりと観客に伝える」という意味ですし、大体の場合は「情感溢れる演奏」という事につながります。そして、作曲側から見れば、「書いた時の『つもり』を、しっかり演奏に反映して欲しい」という意味になります。ああ、長かった。ごめんなさい。え?ボケが長すぎたって?…佐々木の辞典ですから。

越後獅子 えちごじし(日)

 この言葉を見ると、直ぐに歌舞伎の長いカツラをぐるぐる回すのを連想してしまうでしょう。それと、「越後」というだけで、弾正だとか、林屋こん平師匠を連想してしまったあなた、病気です。(^.^;)
 まあ、その他に、というか、本来の意味は、以下の通りです。
 1)生田流地歌の中の一つの曲名です。…って、みじか〜〜〜〜〜いっ!!
 2)長唄の曲名です。九世杵屋六左衛門(きゅうせいきねやろくざえもん)が、1811年に作曲しました。七変化舞踊のひとつで、民謡を採り入れた部分もあります。冒頭の踊りは、この曲の中の曲です。

エック, ヴェルナー Egk, Werner 1901〜1983(人)

 いやはや、もっと盛り上がってもいいと思うんですけどねえ(^.^;) 今年生誕百年を迎えた、ドイツの作曲家です。どうも私にとっては、さほどメディアで言われている程マイナーではないのですが、「現代のサリエリ」だとか、「死後凋落が激しい」だとか。…死後凋落…作曲家として一番いやな言葉です。
 何せ私の青春時代まで、ちゃんとご存命だった作曲家ですから、更にピンと来ないのかも知れませんね。でも、現在彼のレコードやCDを入手するのは至難の業となってしまいました。中学時代なんかは、FMで流れたりしてたんですけどねえ。…年がばれるっ!!
 ドイツのバイエルン出身で、バイエルンではお祭り騒ぎだそうです。特に1920年代の活躍はすさまじいものがありました。「調性」という物に根差した、色彩が豊かな作品が特徴で、「フランス組曲」や「歌劇コロンブス」をはじめ、管弦楽やオペラで秀作を残しております。

エテュード etude(仏)

 「練習曲」です。以上。…って含蓄は?(^.^;)そうでした。
 この言葉、フランス語では、もっともっと突っ込んでますね。この意味以外でも、「勉強」とか「練習」とか「習作」とか「試作」とかです。あ、美術や他の分野も含めて、こうした意味で使ってます。
 普通、エチュードって言いますね。管弦打楽器や声楽、有鍵楽器等のれんしゅうのための曲、という事になります。練習といっても、中には芸術性がかなり高いものがあったりします。特にショパンのは、立派に観賞用になってますよね。何で?って疑問を持つ人も多いでしょう。でも、指導してみると分かります。音楽の練習というのは、音楽の勉強でもあります。実際に音楽に最も大切な物は、技術だけではなく、表現力だとか芸術性ですよね。それを鍛えるという目的で作られた物は、当然芸術性も高い物になってしまいます。

越天楽 えてんらく(日)

 日本の管弦楽曲の代表格がこの曲です。もうお馴染ですよね。伝統と格式、幻想と実態、そして美、この全てを兼ね備えた逸品といっても過言ではありません。皆さんがご存知なのが、「平調」(ひょうぢょう)で、その他「黄鐘調」(おうしきちょう)、「盤渉調」(ばんしきちょう)が、現代に伝えられております。

江藤 俊哉 えとう・としや 1927〜(人)

 日本を代表するヴァイオリン奏者で、桐朋学園の学長さんとしてもお馴染です。1948年に、何と戦後二人目という留学生になり渡米、名手ジンバリスト氏に師事しました。その後は全米を飛び回って公演し、1962年に帰国。帰国後は今度は日本中を飛び回って活躍するという、多忙な人生を送っていらっしゃいます。
 さて、子供の頃から天才の名を欲しいままにしていた氏ですが、何でも練習が嫌いなんだとか。でも研究熱心さは定評があります。きっと練習が嫌いだけどちゃんとやってるんでしょうね。本当にもっともっと長生きして欲しい人の中の一人です。

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(2001年10月31日アップロード分)

NHK交響楽団 えぬえいちけーこうきょうがくだん(日)

 日本の現存するオーケストラの中では最も長い歴史を持つオーケストラです。演奏技能、音楽性共に、国際レベルでもトップクラスの実力を誇っております。歴史が長いというだけではなく、月6回の定期公演を中心とした、演奏会によって運営されており、更に厚待遇であり、また更に指揮者群が優れている事も手伝って、演奏家の「入りたいオーケストラ」になっているのが、高い実力の大きな要因でしょう。ここに入ればいい演奏ができる、そして妙な営業から開放される、これはポイントが高いですよね。
 団員個人個人の演奏レベルも超一流で、このオーケストラ以外でも大変な活躍をしております。これは、ウィーン・フィルの項と同様で、「東京クインテット」や「コレギウム・ムジクム東京」を始めとする室内楽や、ソロ活動等、どれもこれも素晴らしいものばかりです。
 1926年に「新交響楽団」として発足した後、1942年に「日本交響楽団」と改名、そして1951年から、現在の「NHK交響楽団」となり、「N響」の愛称で親しまれております。また歴史が古いだけではなく、興行的に優れたシステムである、「会員制」を早くから導入し、日本のオーケストラ運営のお手本ともなっております。
 歴代の常任指揮者群も、もうお馴染の顔触れで、近衛秀麿(敬称略)、ローゼンストック、尾高尚忠、山田一雄、等々の面々で、1962年からは、常任指揮者を廃止しております。現在は、「正指揮者」と「常任指揮者」で運営されておりますが、一部、「名誉指揮者」でヨゼフ・カイルベルト(没)、ロヴロ・フォン・マタチッチ(没)、オットマール・スウィトナー、ホルスト・シュタイン、ヘルベルト・ブロムシュテットが、「名誉指揮者」から「桂冠名誉指揮者」となったウォルフガング・サヴァリッシュが、「音楽監督」に、シャルル・デュトワ氏が、名を連ねております。
 私のホルンの師匠である、田中正大氏は、ここで首席奏者として活躍なさってました。そして、高校時代の師、といっても6回のレッスンで私が音大に受かってしまって、実に「師」と呼ぶのはおこがましいのですが、山本真氏も、ずっと第二ホルン奏者で活躍なさってます。そして、この二人が在籍中のN響は、正にホルンの黄金期といえたでしょう。「世界のバーチ」こと、千葉馨氏も首席として在籍し、更に現在も首席の松崎裕氏も三人目の首席として在籍、そして更に低音域奏者として、一色隆雄氏が加わり、とてつもないホルンセクションを形成しておりました。このメンバーの凄さたるや、圧巻で、ベルリン・フィルが来日公演をした時に、R・シュトラウスの曲やマーラー等を演奏した事があります。その頃、音大の田中先生のレッスンが休講になりました。そして帰宅してテレビを見た瞬間、弾正は固まりましたよ。第三ホルンが田中先生で、第四ホルンが山本先生だったんです。そして次のレッスンで、田中先生が私に愚痴ってました。「あいつら、きたねえんだよ。三番だってきいて行ったら、頭(一番)のきついところを、オレに吹かせるんだよ」と。もう絶句です。うまかったなあ、本当に。
 レッスンのお話のついでに申し上げますと、このオーケストラの団員は、教授としても著名で、プロなのに彼らの元へレッスンに行ったりします。また、ほとんどのプロの演奏家は、彼らの弟子であるといっても過言ではないでしょう。
 最後に、どんなオーケストラか一発でわかる、私の師匠、田中正大氏の一言を。レッスンで、オーケストラスタディーをやってました。オーケストラのパート譜の練習です。そして、ストラヴィンスキーの「火の鳥」のホルンソロを吹いた時の言葉です。「これ、違うんだよ。N響でストラヴィンスキーとやった時……」
 尚、ストラヴィンスキーは、このオーケストラを絶賛して帰国し、N響の団員は弟子に、それまでとは全く違う解釈で教えるようになったという事です。

エネスコ, ジョルジュ Enesco, Georges 1881〜1955(人)

 ルーマニアといえば…え?コマネチ!って叫んだあなた、年がバレてますよ。って、オレもぢゃねえかっ!
 ルーマニアの音楽家といえば、この人ですよね。もう、大変な騒ぎ(?)で、ジョルジュ・エネスコ・フィルだとか、ジョルジュ・エネスコ国際コンクールだとか。その上、ジョルジュ・エネスコ・フィルなんか、国立ですよ、国立!!本当に凄い騒ぎ(?)だったりします。
 え〜、何をした人かって言うと、ヴァイオリン奏者で作曲家でした。多いですよね、このパターン。恐らくピンと来ない方も多いかと思われますが、代表作はお馴染です。「ルーマニア狂詩曲」です。それから、メニューインは、この人のお弟子さんですが、しっかりとは習わなかったらしいです。
 しかし、うらやましいなあ。オレも「日本ちゃ・ちゃ・ちゃ」とか作ってないで、「日本狂詩曲」とか作って、佐々木弾正フィルが国立でできて、佐々木弾正国際コンクールとか設立されてえよっ!!でも、佐々木弾正国際コンクールって、何やるんでしょうね?ボケの帝王発掘なのかな?(^.^;)

エピソード episode(英)

 はいっ、そこそこ、誰ですか、アナキンぢゃないですっ!!ササキンですっ!!…え?これも違う?(・O・;
 これがですねえ、実に厄介な言葉なんですよ。説明し辛いです。本当に。もうボケてなきゃやってられません。まあ、以下の通りだと思って下さい。
 1)挿入句の事。つまり、だーっと曲が続いていて、ちらっと入る、歌謡曲でいうフィル・インみたいな物ですかねえ。でも、フィル・インよりもずっとずっと広義のものを指しております。逆を言うと、アナリーゼをしていて、例えば主題が続いている部分で、どうも分析不能な突発的ないい感じのものがあったりします。それです。
 2)間奏
 3)って、2番、短えよっ!!(^.^;) まあ、いいとしまして、フーガの嬉遊部や、ロンドの副主題部。
 4)ソナタ形式で、主題に対して存在する副次的楽想部分を指して言う。
 5)小品のタイトルの中の一つ。
 つまりですねえ、皆さんご存知の「エピソード」と似て非なる使い方を、音楽の世界ではしております。更にそれが、うすらぼんやりと、且つ極めてアバウトに使われているので、内容がとっ散らかってしまってるんですねえ。これを強いて言えば、「ちょっとした何か」…おっ!いいねえ、これ。オレ、うまいこと言うわ。本当に。

エフゲニー・オネギン Evgenii Onegin(露)

 チャイコフスキーの三幕物のオペラのタイトル。って、言われなくてもご存知ですよね。プーシキンの叙事詩を、シロフスキーとチャイコフスキーが台本にしたとの事です。主人公はオネギンという青年。虚無的なキャラクターです。このキャラクターには、好き嫌いがあると思います。でも、音楽はいいと思います。

エリア Elijah(英) Elias (独)

 メンデルスゾーン作曲のオラトリオです。英語とドイツ語、大謎ですか?それはですねえ、この曲には英語版とドイツ語版があるからなんです。そんなこと言ったらキリがなくなりますけど。だって、オペラとかオラトリオとか、今では翻訳されて各国語でやっちゃってますからねえ。でも、1846年の英語版の初演後に、1847年にドイツ語版が直ぐに初演されたんです。つまり、作曲者が存命中に、自らの意志を以て再度「初演」したので、こういう表記になりました。
 さて、内容についてですが、アニメチックなタイトルですけれども、戦闘機は出てきません。旧約聖書の預言者、「エリア」の物語に基づいているから、このタイトルです。何て分かりやすいっ!!

エリーゼのために Fur Elise(独)

 実はベートーヴェンの曲の中で一番有名だったりして(^.^;) しかし知名度が凄いですよねえ。ウチのばあちゃんだって知ってました。あ、弾正が弾いたからって事もありますけど。明治四十年生まれの田舎のばあちゃんが「言えた」って、凄いですよ、やっぱ。あ、ピアノ曲です。一応。
 弾正としてのこの曲の定義は、「ピアノの初心者が最初にいい気になれる曲」です。だって、そうでしょ?(^.^;) それはいいとしてですねえ、曲集にもこのタイトルで載っていたりしますが、正式には、別なタイトルなんですよ。
 「パガテル」…以上。ただ、この曲の作られた背景や、楽譜に書き込まれた注釈から、このタイトルで呼ばれております。ちなみに注釈は、これです。<4月27日エリーゼの思い出のために、ベートーヴェン作>
 内容ももうご存知でしょうね。「エリーゼ」については、未だに大謎です。一体誰だったんでしょうか?そして、ベートーヴェンが悪筆家なので、前述の「エリーゼ」は、「テレーゼ」と書いたつもりだったんだという事になってしまってます。でも、ミステリーのままがいいなあ。あ、ちなみにベートーヴェンは、バッハやモーツァルト同様、絵に描いた様な楽隊だったので、ちょっといい女というのが、数多くおりました。本命はテレーゼですけど。何せ彼女にふられてから、トラウマになって生涯独身を通した、という見方がある位ですから。
 そういえばこの曲、アレンジというか、リバイバルというか、多いですねえ。「キッスは目にして」だとか、色々ありますねえ。それだけ人気が高いって事でしょうね。

エリントン, デューク
Ellington, Edward Kennedy (Duke) 1899〜1974(人)

 ジャズ界最大の巨匠の一人ですね。デューク・エリントンです。あ、デュークは愛称で、ペンネームで、ステージネームです。本名は、大統領ですか?と思わずツッコミを入れたくなるような仰々しい名前ですね。ちなみに「デューク」は、「公爵」という意味です。
 作・編曲家ですが、何と言っても、ビッグバンドリーダーとしてお馴染です。本当に、多作家として有名で、その数は数千にのぼります。1999年には、生誕百周年という事で、世界中で大騒ぎでしたね。

エール air(仏)

 広義で、旋律や歌を意味しますが、狭義では、16〜18世紀ヨーロッパの、明快なリズムを持つ単純な形式の曲を指します。これには以下のものが含まれます。
 1)16〜17世紀の伴奏付きモノディ(エール・ド・クール
 2)17〜18世紀のフランスのオペラやバレエで用いられた、舞踊伴奏の楽曲で、ガヴォットやメヌエットなどの定型を持っていないもの
 3)1700年前後以降のドイツの組曲等の中で、旋律的な性格が強い楽曲
 何となく弾正にとっては、3番がお馴染ですかねえ。(^.^;)

エルガー, エドワード
Elgar, Edward William 1857〜1934(人)

 もう、「威風堂々」でお馴染ですよね。イギリスの作曲家です。教会のオルガン奏者として日々を過ごしている中で、作曲を独学で修めました。日本では「一発屋」的なイメージが強いかも知れませんが、実は全く違います。イギリスでは本当に愛されている作曲家で、特に交響的作品群や、室内楽曲、ピアノ曲なんかは、しばしば演奏されております。そして、「威風堂々」が女王陛下に献呈されてから、彼の人生は頂点に達します。ところが、実際はどうもこのイメージとは違う人生だったようです。
 父は楽器店を経営し、教会のオルガニストでした。その流れで自然にオルガニストになったのですが、実際彼は、ライプツィヒ音楽院への留学を夢見ておりまして、それが経済的な理由で出来なくなってしまいました。その後はバーミンガムでヴァイオリン教師をやりつつ、ロンドンでコンサートを聴く、という生活を繰り返します。ここで彼は、オーケストラで第1ヴァイオリン奏者になります。そして弟子の中の一人、アリスと結婚します。このアリスが、語り草となる程の良妻賢母でした。彼がロンドンに出てパッとしなかったのを気にも留めず、ひたすら尽くします。五線紙が買えないので、彼女が手書きで五線紙を書いて、夫に作曲させて、それを出版社に彼女が持ち込みをかけておりました。そして苦労の末、名声を得て、幸福の絶頂を迎えますが、女王陛下に認められた後の彼は、段々とやる気をなくして行きます。音楽に対する情熱自体が薄れて行った様です。それを見た彼女は、貧しかった頃にしたように、また手書きで五線紙を書いたり、投げやりな夫を尻目に、でき上がった作品を出版社へ持ち込んだりしました。
 その後、結局エルガーは、再び絶頂期に戻る事無く、自宅にこもり、「発明」に没頭します。当時の「発明」ですから、現代の様に企業との密接な関係もなく、何から何まで独学で、しかも錬金術的な捕え所の無さを持った、実に不安定なものでした。そんな中、ひたすら尽くし続けた妻アリスが亡くなります。それでもエルガーは、改心(?)する事なく「発明」に没頭し、遂に「エルガー式ヴァルヴ」で、特許を取得します…が、時既に遅く、この世を去ってしまうのでした。
 アリスの事を考えると、本当に胸が痛くなります。何故って?…「エルガー」の方に共感を覚えてしまうオレって…
 いや、ちがあうっ!!絶対オレはオレなのさっ!!…頑張ろう

エルマン, ミッシャ Elman, Mischa 1891〜1967(人)

 ロシアのヴァイオリン奏者です。早熟と甘い音でお馴染ですね。12歳でペテルブルグでデビューしちゃいました。そして、世界各地を文字通り飛び回り、本当に忙しく暮らした後、第一次世界大戦が勃発、アメリカへ移住しました。本当にいい音です。

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(2001年11月 3日アップロード分)

エレキギター elctric guitar(英)

 何とも古めかしい呼び名ですが、今でもそのまんまですよねえ。というか、現在では、「ギター」といえばこれで、いわゆる電気を使わないものを「アコギ」と呼んでおります。わざわざこう呼ぶと、どうも若大将チックなんだよなあ。(^.^;)
 今更構造の説明も必要ないかと思いますが、一応辞典なのでやっときます。胴にはアコギだと、共鳴用の穴が開いておりますが、そこにピックアップの為の電子装置部分があり、弦から出る音波を、増幅させるのではなく、電気信号に変換しております。なので、初心者はよくアンプに近付きすぎたり、立ち位置がわからなくて方向がおかしくなって、ハウリングを起こしてしまいます。(^.^;)
 この電子装置のお陰で、つま弾かない状態でも一応音が出てしまいます。つまり、左手でネック上で運指するだけでも、一応音が出ます。ここで出現したのが、12弦ギターなど、まるでギターの形をした妙なキーボードチックなもの。両手でピアノよろしく演奏できます。ネックがV字型になっておりまして、胴は一つです。
 この他に、胴の部分には、様々なつまみ類があり、音色や音量を、簡単に制御出来ますが、どちらも本格的には、エフェクターやアンプ等、外部接続装置に依存しないと、ちゃんとした効果は期待出来ません。
 そしてつまみ類の他に、レバーがついております。これで弦の張り具合が変化するので、ヴィブラート等に使います。
 さて、この楽器を電気無しで使うとどうなるでしょうか…聞こえません。音がかなり小さいです。

エレキベース elctric bass(英)

 え?相当ネタに困ってるんだろうって?m(__)m これもギターと一緒です。エレキなんちゃらは、以下省略させて頂きます。

エレクトラ Elektra(独)

 R・シュトラウスの一幕物の楽劇のタイトル。彼の作品は、楽劇とオペラ両方がありますので、ちょっとだけ注意が必要ですね。詳しくはそれぞれの項でやります。とりあえず、これは楽劇の方です。
 1909年にドレスデンで初演されました。原作はソフォクレスの悲劇で、これをホフマンシュタールがドイツ語台本にしました。トロヤ戦争後のミケーネ王宮の中庭での出来事を描いております。もっと日本でもやって欲しいですよね。

エレクトーン えれくとーん(??)

 え〜、皆さん、これが楽器の名前だと思ってる方、多いと思います。でもこれ、違うんですよ。YAMAHAの商標ですので、YAMAHAの物以外は、「エレクトーン」ではありません。つまりですねえ、これは楽器ではなくて、商品の名前なんですよ。では楽器の名前、何だろう?…そうです、電子オルガンです。各社それぞれ、色々な名前で発売しております。そして、音大だとか専門学校、それから教室でも、YAMAHAの教室以外では、「電子オルガン科」や「電子オルガン教室」になってますよ。一度注意してご覧下さい。(^o^)

エレジー elegy(英)

 よく曲のタイトルで、「哀歌」と書いて「エレジー」と読ませてますねえ。哀しい歌です。でも、そんな漠然とした物では無かったんですよ。
 本来は、哀しみの詩だとか、死者を追悼する歌を指してこう呼んでいたんです。それが、元々少々広義を指す言葉だったのも手伝って、哀しい物をひっくるめてこう呼ぶ様になってしまいました。

エロイカ Eroica(独)

 え〜、すけべなイカくコ:彡 はいっ!おやぢギャグはここまでにして、ちゃんとしましょうね。
 ベートーヴェン作曲交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」です。以上…って、それだけ?(^.^;) もうやりました。リンクをクリックしてご覧下さい。
 →英雄

エロイカ変奏曲 Eroica-Variationen(独)

 まずは例によって正式名称から。ベートーヴェン作曲ピアノのための変奏曲変ホ長調作品35。確かにエロイカの終楽章の主題を使っております。でも実は、バレエ音楽「プロメテウスの創造物」の主題から作られた変奏曲なんですよ。では何でこんなタイトルなんでしょうか?
 謎はとてつもなく簡単に解けます。実は、プロメテウスの創造物の主題も、エロイカの終楽章の主題も、同じなんです。それで、より知名度の高い「エロイカ」が、分かりやすいというので、タイトルになりました。15の変奏曲とフーガからなります。

演歌 えんか(日)

 案外皆さんご存知の様で、実はあまり本当の事を知らないのが、この言葉でしょう。以下の2つに分けられます。
 1)明治時代に、街角や空き地、そして街頭で「演歌師」という人々が出て、ヴァイオリンを弾き語ったのが、演歌。その後次第に大衆に定着して行き、近代歌謡曲の元となって行きました。
 2)古賀政男氏が、戦前から戦時中に、朝鮮半島の大衆音楽を日本に持ち込み発展させたもので、現在のスタイルの演歌がこれ。これは街角の、ヴァイオリンではなくギターを持った「流し」にも歌われる様になり、更にラジオ、テレビ、有線放送等のメディアを通して広まって行きました。
 元来は、(1)の意味でした。そう、街角の演歌師の歌です。艶歌とも書きます。

燕楽 燕楽(中)

 「えんがく」と読みます。広義では、中国の宮廷音楽全般を指して言います。でも、狭義では、というか本来の意味という事にもなりますが、宋の時代の「教坊楽」と呼ばれた、大衆芸能を指します。
 現在では、広義での方を主に意味しますが、隋代にあった、「胡楽」を中心とした、朝廷の公式な宴饗楽は、当時は「燕楽」とは呼んでいませんでした。
 眠いですかあ?(^.^;)まだもうちょっとありますからねえ。
 宋の大衆芸能、つまり「俗楽」は、唐の時代の俗楽の系統のもの、つまりぶっちゃけるとですねえ、雅楽以外のほとんど全部のものって事ですが、これらの影響を受けておりまして、始めはその影響もあって、「教坊楽」と呼ばれておりました。やっと話がつながって来ましたねえ。(^.^;)
 そして宋のすぐ後の北宋の時代では、これらが、「燕楽」と呼ばれるようになったので、ついでに唐の頃の「俗楽」も、「燕楽」と呼ばれる様になりました。
 …やっと言いたい事が言えました。(^.^;)
 この他に、「宴楽」と「讌楽」と書くものがあります。前者が元の時代の俗楽で、後者が唐代初期に、当時新しく作られた宴饗用の舞曲の名前なので、混同しないように注意しましょうね。
 いいですかあ?終わりましたよぉ?…寝ましたか?(^.^;)

遠隔調 remote keys(英)

 ずばり、近親調ではないもの。以上。にげろっε=ε=ε=ヽ(´ο`)ノ
 近親調を先にやりたいんですけど、辞典なもので、五十音順という事で、先に来てしまいました。一応解説しますね。
 二つの音同士の距離を、「度」という単位で表します。この単位が、実に厄介でして、階名でいくつかという数え方なんですね。全音いくつ、という意味でもなければ、半音いくつ、という意味でもありません。つまり、3度と4度の差と、4度と5度の差は、違うという代物なんですよ。
 詳しくは「度」でやりますので、今はこれを気にしないで下さい。この「度」で表した単位で、「5度」というのが、ドとソの距離です。この「5度」というのが、色々な部分に影響を及ぼす近親関係だと思って下さい。
 それでですねえ、その中でも、「調」という概念では、「五度圏」という考え方があります。「調」には、最も安定した響きを持つ、「主音」という音があります。この「主音」が、調のタイトルになっていて、「ハ長調」の主音は「ハ」つまり「ド」で、ト長調の主音が「ト」つまりソなわけです。
 それでもって、例えば長調を例に取りますと、ハ長調にシャープ一個の調号を付けると、ト長調になるわけで、つまりは、主音同士が五度という距離というのは、近い、つまり近親調、という事になります。その上、ト長調にシャープ一個を付けると、二長調になりますが、トからみた上の二というのも、五度の関係ですね。つまり、シャープ一個で五度上にあがる、これを繰り返して調が出来ているわけで、これを「五度圏」といいます。
 ちなみに、フラットの場合は、ハ長調に調号一つ付けるとヘ長調になり、5度ではなくて4度ですが、ヘからみた上のハは、五度上になってるわけです。つまりですねえ、フラットが一個減る=シャープが一つ増える、という、全く同義になるわけです。
 この「五度圏」が、よく表になっておりまして、ここではやりませんが、この「五度圏」という考え方で、離れた関係にある調同士を「遠隔調」と呼びます。

延長記号 えんちょう・きごう(日)

 フェルマータの日本語での言い方です。フェルマータでやります。

延年舞 えんねんのまい(日)

 平安時代末期におこり、鎌倉時代に流行した、歌って踊るという、寺院での遊興の時の定番が、これ。その後の猿楽能に大きな影響を及ぼしました。
 これが実に盛んに行われたもので、寺院にこれをやる為だけにいるお坊さんがいたそうです。白拍子を始めとした舞を中心に、演劇的な要素をくわえた風流など、様々な物が行われたそうです。

円舞曲 えんぶきょく(日)

 ワルツの日本での呼び名。とてつもなくいい翻訳ですよ、これ。ワルツの特色を、こんなに短い言葉で的確に表現しております。詳しくは「ワルツ」でやります。

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