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あ(その1)
あ〜あと次へ
(2001年7月22日アップロード分)

ア a(伊・仏)

 一段の五線紙に、複数の声部を記譜している際に、それまで別れて演奏していた声部が、同時に一つの旋律を演奏する際に用いられる。a〜と数字を併記し、同時に演奏する声部数を表す。レイヤーごとにいちいち棒や旗を記入しなくていいという、まさに作曲家思いの楽語。今日もありがとう。

アー A(独)

 1)ラの音。楽譜が現在の形で定着し始めた頃、主流であった音階の主音であったため、アルファベットの最初の文字があてられた。
 2)(隊)数字の6。ハ長調第6音である事から派生し、貧乏な楽隊達が人前で平気で借金できるよう、音名が数字にあてられたと思われる。
→凡例:「わりい、ちっとアー千しーかたいし」「わりいわりい、おれもねーかしーなちーきょく」
 対訳:「すまん、6000円貸して欲しいんだけど」「ごめんごめん、俺もめちゃくちゃ金ない」

ああ ああ(日・作)

 締め切り前の作曲家が、担当者に対し、電話などで発する言葉。大体以下の凡例の通り用いる。
→凡例:担「先生、明日締め切りなんすけど、もう出来てますよねえ。」作「ああ、曲なら出来てるよ、頭の中に。後、書くだけだから。」担「…」

愛の あい・の(日)

 海外の歌謡曲や歌曲等を日本で売り出す際、原典版にはありもしないのに、何故かタイトルについてしまう謎の言葉。同義語に、「いとしい」「恋する」等があり、西欧諸国から白い目で見られている。
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(2001年8月4日アップロード分)

あいかた (日)

 1)<合方>日本の歌曲で用いられる、声楽が休止中に楽器のみで演奏される曲の部分の名称。まあ、ぶっちゃけて言うと間奏。但し、よく似た「合の手」とは違い、歌や声は入らず、しかも長い。本当に長い。更に何曲か脈絡のある曲を揃えた時に、意味を持たせるために複数曲で全く同じものを転用させてしまう事もあります。まあ、迷惑といえば迷惑ですが、作る側の意見としては、ただひたすら有り難いです。本当にありがとう、合方、凄いぞ合方、正義の味方!!
 2)<相方>(隊)オーケストラなどで、各楽器の第一奏者が第二奏者差して言う人称名詞。漫才で言う相方とは根本的に異なり、片方がボケ、片方が突っ込みという正反対の立場ではなく、一緒にボケ、一緒に突っ込む局面も曲中にあるので、関係は基本的に良好だったりする。
→凡例:「何やってんだ、あんなとこでへくって!!」「いやいや、今日相方が違うもんで(^.^;)」
 対訳:「何やってんだ、あんな所でミスなんかして!!」「いやいや、今日は第二奏者がいつもの人ではないので(^.^;)」

アイーダ  Aida(伊)

 ヴェルディが作曲した四幕物のオペラ。スエズ運河開通記念式典の一部として、カイロの歌劇場のこけら落としで初演された。アイーダは、古代エチオピアの王女の名前で、ひたすら悲劇のヒロインしてしまっている。エジプトの若い将軍ラダメスが恋の相手。日本でいえば、長屋のおみっちゃんと暴れん坊将軍なのだろうか?ううむぅ…
 また、上演されるときはひたすら大掛かりで、玄人が引いてしまい、普段クラシックを聴かない人たちが殺到することでも有名。東京ドームにイタリアから大道具を全部運び込んでやったりする。ドームは音響効果最悪で、マイクを使い、エコーが5〜6回聞こえてしまうので、歌詞なんかわからんっちう、更にイタリア語なんだから、元々わからんっちう…あ、ぢゃあいいのか…

アイネク (隊)

 アイネ・クライネ・ナハトムジークの事。次をご覧下さい。m(__)m

アイネ・クライネ・ナハトムジーク Eine kleine Nachatmusik(独)

 モーツァルト作曲の「弦楽四重奏の為のセレナード ト長調 K(ケッヒェル)525番」のサブタイトル。サブタイトルは、元が長くて言いにくい時に付いたりするが、この曲はサブタイトルも長い。これを直訳して、小夜曲と言ったりします。ああ、短い。日本人で良かった。びば日本!!
 更に和声学、対位法、作曲法、初歩的な管弦楽法に於いては教科書の代わりとして広く親しまれている。正に何でもござれ状態。凄いっ!!偉いっ!!さすがモーツァルト、天才です。この曲からは、実際に色々な事が学べます。これを語り始めるとついつい長くなってしまうんですが、先ず、イカしたイレギュラーとは何か…(以下略)

アインザッツ  Einsatz(独)

 いわゆる「入り」という意味。細かく分けると、以下の通りです。
 1)「アタック」のイカした言い方。はっきりと入る、って事です。
 2)合奏や合唱のある声部の中で、長い休止、つまりお休みの後で、また入る、その出だしの部分。
 3)協奏曲で、独奏、つまりソロが入る、その出だしの部分。
 4)カノンやフーガ等、複数の声部が掛け合いになっている曲の、ある声部の主題、つまり旋律の出だしの部分。
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(2001年8月13日アップロード分)

アヴェ・ヴェルム・コルプス  Ave verum Corpus(ラ)

 キリスト教、ローマカトリック教会で歌われる聖体賛歌。12世紀頃から作られ始め、つまりは歌われ始め、古典期、つまりは18世紀まで様々な作品が排出された。このタイトルで、実は色々な曲があると言う事で、日本で言えば、お寺によって般若心経の節が違ったりするようなものだが、般若心経の節とこのタイトルの曲とで大きく違うのは、モーツァルトを始め、何人もの著名な作曲家がちゃんと作曲したという点。凄いっ!!さすがっ!!モーツァルトのは有名ですよね。

アヴェ・マリア  Ave Maria(ラ)

 アヴェ・ヴェルム・コルプスと対を成す様に見えるこの曲は、聖母賛歌。つまりマリア様を尊んで歌われる曲。これも同じタイトルでいくつもの曲が、何人もの著名な作曲家により作られている。決して、「阿部真理亜」さんの事ではありません。あ、ちなみに私の従姉妹、旧姓が阿部で、「阿部真理子」でした。ちっ!!かすったか(^.^;) ちなみに彼女はエメロンガールだったとか、なかったとか。身内自慢絶好調!!

アウフタクト Auftakt(独)

 弱起の事。曲や大きな単位での曲中での始まりで、本来1小節目に該当する小節に先駆けて、ほんの数拍、若しくは何分の一拍か旋律が先に出る、その先に出ている部分。決してフライングしているわけではありません。多分、そうした方がカッコいいし、多分そうした方がフェイントになってインパクトがあるので、こんなことするんだと思います。序曲「メガロポリス疾走録」の一番最初のホルンのユニゾンの、最初の二つの音符がそうです。手前みそも絶好調!!

アウロス Aulos(ギ)

 1)ギリシャ時代の笛の一種で、一人の人が一つの口に(当たり前か(^.^;))こいつを二本くわえて演奏してました。CMで見たことないですか?あ、奇人変人系で見たのなら、あれは普通のリコーダーであって、アウロスではありませんっ!!間違えないで下さいっ!!
 2)リコーダー(学校で習う縦笛)のメーカー名。メーカー名であると同時に、完全にブランド名としても広まってしまっている。各種リコーダーを取り揃えております。ピッコロからバスまで、全てです。どうだっ!!買いますか?…あ、私にはお気遣いなく。別にアウロスの回し者ではございませんので。ヤマハでもカワイでも買って使って下さい。アウロスのリコーダーねえ、ううむぅ…高周波が強すぎるんだよなあ(^.^;) あ、ちなみに、リコーダーは学校で習うので安直に感じてしまうでしょうが、バロック期までは、それはそれはメジャーな楽器だったんですよっ!!ここ、テストに出ますよ。

アーエー(アーイー)  AE(隊)

 63、又は630、又は6300、又は63万の事。何故63000が抜けているかというと、思うに63000で使った事がないような気がするからです。こんなふうに、楽隊用語では、ある程度キリのいい所までの「音数字」を列挙して、10の倍数を省いて表現します。
凡例:「ごち。いくら?」「アーエー」
対訳:「ごちそうさまでした。いくらですか?」「6300円です。」

アオダニ  あおだに(隊)

 美しく青きドナウの事です。しかし、何でこんな呼び方するんでしょうねえ。「アオ」は「青」です。「ダニ」って何でしょうか?谷?って事はないよなあ…わからんっ!!
 …ってえな事言ってましたら、正解を掲示板にカキコ頂きました。ダニューブ川の「ダニ」でした。そりゃそうだ。(^.^;)

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(2001年8月18日アップロード分)

明石覚一 (あかしかくいち)(人)

 この辞典で最初の人名ですねえ。アイファージェームスとか出せばよかったのに。まあ、彼は現役バリバリということで、良しとして下さい。
 足利尊氏の従弟といわれ、平曲、つまり平家物語を琵琶の伴奏で語るあれ、こいつの一方流(いちかたりゅう)の開祖。当道という、目の不自由な方々の職能団体の創始者とも言われている。当道は江戸時代に入ると本格化し、様々な階級を持つようになり、その中の一つが「座頭」。つまり座頭市は、座頭という格の市さんという意味。あ、ちなみに「弾正」は昔の貴族の位の中の第五位ですが、私は貴族ではありませんっ!!ちなみに弾正が尊敬して止まない上杉謙信公の官位だったりしたので、これもあだ名になった理由の一つです。もう一つありますが、これは楽隊用語の「ダンジョー」からなので、「た」まで行ったらやります。お待ち下さい。

ア・カペラ  a capella(伊)

 1)「聖堂風に」という意味の楽語。パレストリーナを始めとする多声合唱曲や、全くのソロの歌唱など、無伴奏で歌われる教会音楽の事。
 2)(1)から派生し、現在では無伴奏の歌曲を、教会音楽かどうかという事を抜きにして、こう呼ぶ。
 3)(新潟弁)あっ!!田舎者だっ!!という意味。正式には「あ、かっぺら」

アクション action(英)

 1)鍵盤楽器等で、演奏者の指や足等の動きを実際の発音体に伝える部分。特に鍵盤楽器はこれがないと音が出ませんっ!!
 2)木管楽器で、指が届く訳ないぢゃんっ!!という所に穴が開いてしまってる時に、指の届く部分まで伸びているキー。意外にいいヤツ。
 3)金管楽器の運指の為の装置の動きを指す。実際にはヴァルヴアクションとか、ロータリーアクション等と言われる。

アクセント accent(英)

 1)周りの音符よりもこの音符だけを強く、という意味。「大きく」とはニュアンスが違うので注意が必要。実際に音楽をやれば分かりますが、大きくというのは音量を大きく、という意味で、強くというのは、アタックを強く、つまり発音を強く、という意味です。似ているようで、やはり違います。
 2)稀に音楽の専門書で、強拍、弱拍の強拍を説明する単語として用いられるが、現場ではほとんど使いませんよ。(1)と混同しますから。

芥川 也寸志 あくたがわ・やすし 1925〜1989(人)

 指揮者、作曲家。恐らくは「パクった名前」だと思っている人が多いかと思われますが、本当に、本当に、あの芥川龍之介氏のご子息です。お父上は、2歳の時に他界されたとか。もう、テレビで人気沸騰でしたね。N響アワーの司会や、音楽の広場でのトークに、私も魅せられていた一人です。今でも思い起こされるのが、音楽の広場に神津義幸氏一家がゲスト出演された回です。神津氏のご子息の為に、新日本フィルだったと思いますが、ヒーロー物のテーマをメドレーで演奏しておりました。その時、いつもと変わらぬ穏やかな表情で、指揮台の神津氏を見守る氏の姿がありました。
 芥川氏は、本当に後輩思いで、彼の死をいたんだ音楽家は数多いのです。黛敏郎氏、團伊玖磨氏と1953年に「三人会」を結成。常に日本のクラシック界をリードして来ました。
 そして、映画音楽でも活躍なされ、八つ墓村等を手がけました。また、指揮者としては、ロシア物の大家(たいかです。おおやぢゃありませんっ!!)として知られ、「新交響楽団」を結成し、アマチュアの育成にもご尽力なされました。本当に「いい人」でした。

悪魔のトリル  Il Trillo del diavolo(伊)

 タルティーニ作曲のヴァイオリンソナタ ト短調。何でも夢の中で悪魔が弾いていたそうで、それを模写したのでこのタイトルが付いているとか。一作曲家として、純粋に、素直に、且つ正直にうらやましいっ!!オレだってなあ、そんな事で曲が出来てて欲しいよ、ほんと。ああ、明日締め切りです、って時に、ついついうたた寝してしまって、起きたら曲が出来てる…理想ぢゃないかっ!!んでもなあ、悪魔だもんなあ…な〜む〜
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(2001年8月23日アップロード分)

上げ弓 あげゆみ(日) up-bow(英)

 弦楽器の中の「擦弦楽器」(さつげんがっき)という、弓で弦をこする楽器、つまりヴァイオリンとかヴィオラ、チェロ、コントラバスですね、こいつらの演奏法で、これを理解するには先ずチェロとコントラバスを置いといて下さい。はいっ、忘れましたかあ?はいよろしい。他の二つを思い浮かべて下さいね。そう、本体はあごで固定して、左手で支えてます。その状態で弓を上げる方のストロークの事です。はいっ、ここでチェロとコントラバス、それから、胡弓も入れてみましょう。…途端に分からなくなりますねえ。どこが「上げ弓」なんだか。まあ、右手が身体の離れた部分から、身体に近づいて行く方のストロークの事ってことでしょうか?どっちにしても、現場では使わない言葉です。現場では「アップ」です、「アップ」。「ここ、アップで」と言われたら、カメラを出しちゃいけませんよお。このストロークで出て下さい、って事ですよお。

上げる あげる(日)

 1)管弦楽や吹奏楽等の現場では、音程を上げる、という意味。よく素人さんのカラオケなんかで、「音あげて」というと、音量を上げたりしますが、そこにプロの音楽家が入ると、途端に意味が通じなくなって、大変な事になります。キーチェンジャーで上げちゃいますから。また、ここで言う「音程を上げる」という行為については、音程を揃えるために、数ヘルツだとか、更にそれより細かい単位の数セコンドという細かいお話で、全くアンサンブルの経験のない素人さんには、恐らく想像を絶する程細かい世界だと思います。聴いててわかるかどうか、という繊細な部分の勝負で、全体のサウンドが良くなったり悪くなったりします。だから、クラシックって、凄いんですよ。常にこんなこと考えて演奏してますから。
 2)(作)曲を完成させる事。締め切り前になると、担当と作曲家の間で頻繁に交わされる単語。
凡例:N島(担)「だんぢょさあん先生、曲ですけどあと三日で上がります?弾正(作)「ええっ??(゚O゚;)それって確か、一週間後に締め切りだったよねえ、締め切りまでに上がればいいんぢゃないのお?」(担)「すんませ〜ん、スタジオがこの日しか空いてなくってえ、何とか上がりませんか?」(作)「無茶言うなよお(^.^;)…しおしお」

アゴアシ あごあし(隊)

 交通費・宿泊費をまとめてこう呼ぶ。

凡例:「今度のびーた、どう?おいしい?」「アゴアシ込みでゲー万だからなあ、ぼいしょだよ。」「一泊二日?」「いや、二泊三日でツーステ、ゲネプロ一回。」「うっわあ、きっつう」
対訳:「今度の演奏旅行はいかがですか?もうかりますか?」「交通費・宿泊費込みで五万円だから、もうかりません。」「一泊二日ですか?」「いえ、二泊三日で本番二回、ゲネプロ一回です。」「それはそれはひどいですねえ」

アコギ あこぎ(隊)

 アコースティックギターの事。「アコースティック」をご覧下さい。

アゴーギク Agogik(独)

 音楽辞典で有名なドイツの音楽学者、リーマンの発想による言葉で、演奏中にテンポにゆらぎを付けて、表現力を高めるという考え方。音量による「デュナーミク」という言葉を、テンポにあてはめた言葉。

アコースティック acoustic(英)

 電気や電子装置により音波の調整や加工を行わない、生の音による演奏や楽器を指す。電気や電子装置を伴う楽器と区別するために、楽器名の頭に付けて、楽器を呼ぶ事がしばしばあり、代表的な例としては、アコースティックギター、アコースティックベース、アコースティックピアノ等がある。あ、アコースティック・アライブは、劇団名であって、楽器名ではありませんっ!!ね、千葉ちゃん(^o^)

アコーディオン accordion(英)

 参議院選挙でうっしっしといえば大橋巨泉、大橋巨泉といえば「お笑い頭の体操」、「お笑い頭の体操」と言えば橘家円蔵(当時月の家円鏡)…ではなくて、いつもにこにこ横森良三、横森良三といえばアコーディオン(^.^;)…長い前フリでした、ごめんなさい。
 まあ、どんな説明よりもこれに尽きるでしょう。肩からストラップで吊るし、小学生がふざけてランドセルを前に抱えるように引く、ジャバラの付いた、あの楽器です。あ、某ブラインドメーカーの商品名よりこっちが先ですから、間違えないで下さいね。ところで、右手のボタンだったり鍵盤だったりは見れば何してるか分かりますが、左手が大謎ですよねえ。あれは、和音ボタンなんです。ボタン一つで和音が一種類出ます。でも中に、色違いなので間違う事はないと思いますが、ジャバラの空気抜き用のボタンが混じってます。通常一つです。これは、音を出さずにジャバラの空気を抜くために付いている物です。ああ、べんきょになった(^o^)
 ちなみに弾正は、小学校の音楽の先生が、この空気抜きボタンが何だか分からず、教えてもらえず、ぷへ〜〜〜〜とかいわせながら空気を抜いてました。

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(2001年8月23日アップロード分)

朝比奈隆 あさひな・たかし(人)

 指揮者。関西交響楽団を結成した後、大阪フィルハーモニー交響楽団を創設し、現在に至る。意外な事に、旧京都帝国大学の哲学科の出身です。ね、仕事下さい。m(__)mお願いします。

アシ (隊)

 1)アシスタントという意味。でも、いわゆるテレビで言うアシスタントのお姉ちゃんの事ではありませんっ!!こ、こ、こ、これはきついいいっ!!というパートに、補助として付けられる演奏者の事です。フォルテとか、ユニゾンとかは、楽譜にはないけど指定人数オーバーなのに一緒に演奏したりします。ソロは大体この人はやりません。おいしいところは全部持っていかれて、ひたすら地味な部分で活躍する、縁の下の力持ちです。

凡例:「マラ5だけどさあ、アシ来るの?」「頭へいさんだから、呼ばないでしょう。」「そうか。へいさんだもんなあ…」
対訳:「マーラーの交響曲第五番には、アシスタントは来ますか?」「第一ホルンは(この曲ではソロホルンパートの事)田中正大氏なので、彼は呼ばないでしょう。」「そうですね、田中正大氏ですからね…」
上記凡例は、マーラーの交響曲第五番に付いての有名な逸話によるものです。この曲では、ホルンパートとは別に、ソロホルンパートがわざわざ設けられており、それにも関わらず、ソロホルンパートがきつすぎるため、アシスタントを呼ぶのが通例です。それにも関わらず、田中正大氏は、N響の首席を勇退するまでの間、いかなる楽曲でもアシスタントを呼ばなかったという、クラシック界の衣笠祥雄的な、正に鉄人としての逸話で、今日まで語り継がれております。

 2)「アシが出る」として、「赤字になる」という意味。この場合、「シーアー」とも言う。
凡例:「こないだのゴトシよお、ボイショチーキョクで、アシでちゃったよ。」「うっそお(゚O゚;)」「相方なんかよお、ツーケまくったもんなあ」「そうか…」
対訳:「こないだの仕事は、とても待遇が悪くて、赤字になりました。」「そうなんですか?(゚O゚;)」「私の第二奏者は、途中からボイコットしました。」「そうですか…。」

足鍵盤 あしけんばん(日) pedal (〜keyboard)(英)

 パイプオルガン奏者を見て、「なあにあんなにカマキリみたいなかっこして…」って思った事、ありませんか?こいつのせいなんです。こいつのせいで、あんな恰好になります。
 主にパイプオルガンで、両手だけでは飽き足らず、足にまで操作させようと設置されている鍵盤。他に、電子オルガンにもついてますが、まあ、パイプオルガンの二番せんじ商品なので、いいでしょう。あ、ちなみに、パイプオルガンでは標準が32鍵です。一番下は、その場合はG(ソの音)です。電子オルガンは、右足がフットペダルを操作する都合で、大体は1オクターブです。
 稀に、チェンバロやクラビコードに付いています。チェンバロのは、たまに見ますよね。

アジタート agitato(楽・伊)

 「激しく」とか「興奮して」とかの意味です。あ、「楽語」になっているイタリア語は、現役バリバリでイタリアで通じてしまいますので、イタリアに行っても、これは言わないようにしましょう。特に女性の皆さん、イタリア人男性に向かって言ってしまうと…ああっ!恐ろしいっ!!

アジャン ???(韓) …(浜)

 1)(韓)漢字だと「牙箏」と書きます。m(__)mハングル文字、だめなんですよお。私は。これ、楽器です。琴みたいな形をした擦弦楽器なんです。なんと、弓ではなくて、棒でこすって音を出します。弦は通常7弦です。宮廷音楽で最初用いられ、その後大衆芸能でも用いられる様になりました。
 2)(浜)以下凡例の通り用いられる。横浜弁。
凡例:「これさあ、字がきったないんだけど、アかなあ?マかなあ?」「………アじゃん?」

アシュケナージ,ヴラディミール Ashkenazy, Vladimir(人)

 ピアニスト。ウラジミール・アシュケナージって呼んでたんですけどねえ、いつからか、そう、レーガン大統領が就任した時ですか、「リーガンではなく、母国語の発音でレーガンと呼んでくれ」という一言で、人名の呼び方、変わりましたよねえ。きんにっせいがキムイルソンに、きんだいちゅうがキムデジュンに。でも、台湾のりとうきさんは、そのまんまなんですよねえ。日本に留学してたという経緯と何か関係あるんでしょうか?
 アシュケナージはロシア出身で、現在はロンドンに在住し、世界中を飛び回ってるので、何人なのかわかりにくいっ!多分本人もわかってないっ!!
 チャイコフスキー国際コンクールで、狙っても中々難しい、「同率一位」という珍しい偉業(?)により、一躍有名になりました。実力に運まで付いて来たのか、運も実力のうちなのか??私は彼のモーツァルト、好きです。
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(2001年8月29日アップロード分)

アズナブール,シャルル Aznavour, Charles(人・仏)

 シャンソン歌手にして作詞・作曲家、更に俳優までこなす、いわばフランスの………タモリ?
…大謎だったりしますが、はいっ、そこのっ、そうです、そうです、あなたですよ、あなた、ガンダムファンのあなた。こっちが先ですよ、こっちが。ジオン公国の人たちの名前ぢゃないですよお。そういえば、シャァもシャルルもゲルググに搭乗してました。偶然なのかあ??

東遊 あずまあそび(日)

 え〜、元来は東国、つまり蝦夷地ですね、関東より東部の地域の芸能で、その後、平安時代に神社の祭礼を始めとして宮廷に採り入れられました。…って、その後が平安時代かいっ!!って話になったりしますが、まあ、だからこそ、東国が蝦夷地という説明だったりするわけなんですよお。
 そして更にその後、一旦影も形もなくなってしまいます。無いんですよねえ、どの歴史書をひも解いても。ところが、江戸時代に忽然と現れ、再興してしまうんです。今残っている「東遊」は、この、江戸時代に再興された時の物なんです。
 交響曲を彷彿とさせる構成を持っていて、一歌(いちうた)、二歌(にうた)、駿河歌(するがうた、これは舞)、求子歌(もとめごうた、これも舞)、大比礼歌(おおひれうた)という曲順で上演されます。伴奏の楽器も決まっていて、高麗笛(こまぶえ)、篳篥(ひちりき)、和琴(わごん)で演奏されます。

アーセン (隊)

 6000という意味。または六千…って漢字になっただけぢゃんっ!!…いやいや、前の「東遊」があまりに真面目だったので、いつものクセが(^.^;)
凡例:「昨日ウチに行って、どうなった?」「アーセン負け。」
対訳:「昨日パチンコ(又はパチスロ)に行って、結果はどうでしたか?」「6千円負けました。」

アーソー ????(隊・日、独)

 主に、ドイツ語圏に留学して、帰国した楽隊がついつい使ってしまう相づちの語句。滅多にはお目にかかれないが、ドイツ語圏の人と仕事が一緒になると、ついつい出てしまう。ドイツ語圏では、語尾に「ネ」を付けるという、「アー、ソー」と並んで日本語そっくりの風習があり、しばしば同時に用いられる。
凡例:独「So diese Frau ist gut,Ich liebe diese Frau」隊「アー、ソー
対訳:ドイツ人「この娘がいい娘だから、私はこの娘を愛してます。」楽隊(日本人)「そうですか…。」
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(2001年9月2日アップロード分)

アダージョ Adagio(伊)

 「ゆるやかに」 速度標語で、アンダンテとラルゴの間という事になっている。が、正直にアンダンテより遅くラルゴより速いか?というと、絶対にそうだ、とは言い切れない。速度標語は、大体おしなべてそう言える。併記されたメトロノーム記号を見て分かる通りなのである。あくまでも、「ゆるやかに」という「感覚」で演奏しないと、時としてとんでもないことになっちゃいます。
 実は、作曲側の習慣として、アダージョと表記する場合がありまして、例えば、交響曲の二楽章、ちょっとゆったりした感じが欲しいな、なんて思ってしまい、また普通はアダージョだったりするもんですから、ついついアダージョという言葉を使ったりしてしまいます。
 何ていい加減な!?なんて言ったところで、しょうがないんですよ。だって作曲家のやる事だもん。作曲家、ほとんど全員いい加減ですから。オレを含めて。

アタッカ atacca(伊)

 楽章から楽章の間に、切れ目を入れないで演奏しろ、という意味で、先に終わるほうの最後に表記し、次に入る楽章には特に何も表記しません。つまり、二つの楽章を、一曲の様につなげて演奏しろ、という鬼のような発想標語です。(・O・; オレのトランペット協奏曲第一番、全部アタッカだった…鬼ぢゃないです。ほんとに。

アタック attack(英)

 1)はっきりと出る、その出だしの部分…って、しつこいっ!!謎な方は、アインザッツをご覧下さい。
 でも、本当にそういう意味だったりします。更に、色々あります。以下の通りです。
 2)楽章や楽曲、楽句の出だしの部分。
 3)管楽器の「タンギング」(舌突き)の結果による発音、又は「タンギング」そのもの。
 え〜、まだまだありそうですが、またボケになっちゃうので、この辺にしときます。あ、ちなみに、愛用の洗剤は…サインはVで…口説くという…

アダム, テオ Adam, Theo(人・独)

 ワーグナーといえば、この人!!ドイツのバス・バリトン歌手です。バイロイトでの名演は、もうクラシックファンにはお馴染ですね。ドレスデン国立歌劇場のオペラ歌手としてデビューした事で有名だったりしますが、実は、10歳でドレスデン聖十字架合唱団に入団したところから、歌手としての人生が始まっていたそうなんですよ。という事は、2001年現在76歳ですから…現役生活66年!!凄いっ!!偉いっ!!

アダン, アドルフ=シャルル Adam, Adolphe Charles(人・仏)

 フランスの作曲家で、パリ音楽院では教授もなさっていらっしゃいました。もう亡くなっていらっしゃいます。オペラやバレーの作曲で有名です。代表作は、「ジゼル」です。…ようやく誰だかわかりました?(^.^;)

アッサイ assai(伊)

 「非常に」 速度標語や発想標語等の分別なく、色々な語句にひっついて、やたらと演奏家をまくし立てたりせかしたりする、やな言葉。アレグロアッサイは、非常に速く。んぢゃあ、腹減ったアッサイだとか、眠いぞアッサイだとか、はたまた、トイレ行きてえよアッサイだとか、仕事したくねえよアッサイだとかも、イタリア語ではアリなんでしょうか?…ううむぅ

アッチェレランド accelrando(伊)

 「だんだん速く」 ちょっと予備知識です。英語圏の人たちは、これを「アクセルランド」と発音します。この方が、意味としては日本人にはピンと来たりしますよね。アクセル=加速装置。
(・O・; つまり、サイボーグ009が、「加速装置」と叫ぶのをイタリア語に翻訳すると、「アチェレランド」って事になるのか。ということは、あのアニメをイタリアで公開すると、やはり吹き替えだったりして、やはりこんな間抜けな事言ったりするのか…やっぱ「かそくそーーーちっ!!」って叫んで欲しいっ!!イタリアには上陸するなっ!!サイボーグ009!!

アッパー・モルデント upper mordent(英)

 プラルトリラーの事。んぢゃあプラルトリラーって何?って話になりますが、民謡のこぶしみたいなもんで、たった一往復で済ますトリルみたいな感じです。この言い方は、はっきり言って英語圏だけなんぢゃないでしょうか?という事で、詳しくは、「プラルトリラー」の時にやります。お待ち下さい。

アップライト upright(英)

 楽器の構造で、上から音を出す物を指しますが、全部が全部この言葉を使うわけではないのでご注意下さい。本当に限られた楽器でしか使いません。以下の通りです。
 1)アップライト・ピアノとして upright piano アメリカのホーキンズが、1800年頃に発明した、縦型のピアノ。グランドピアノの本体の構造を縦にし、本体上部から音を出す構造を持つ。上部にはフタがあり、グランドピアノの様に、音量の調節に使う。ペダルもグランドピアノと同数(3つ)あるのだが、1ユーザーの意見として、一番左のペダルが、何らかの効果を示した事など、一度もないぞっ!!あれは一体何のペダルなんだろう??グランドピアノだと音がくすんでいい感じの効果が出るんだけどなあ、これで印象派弾けって、ちょっと無茶ぢゃないのかなあ??
 2)バリトン、ユーフォニウム、アルトホルン、稀にテューバといった、大きさが違うだけでそっくりなあの楽器達で、本来ベルが直上を向いているのに、何故かくにゃっと曲がって、前を向いている物を、フロントライトと呼ぶのに対し、従来通り上を向いている物を指して、アップライトと呼ぶ。
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(2001年9月5日アップロード分)

アーティキュレーション articulation(英)

 1)連続する旋律をまとめて呼ぶときに、「フレージング」よりも小さな単位で呼ぶ時に使う言葉。ちょっと分かりにくいですかあ?(^.^;)え〜、つまりですね、「鳩ポッポ」で言うと、「ポッポッポ鳩ポッポ」がフレージングで、「ポッポッポ」と「鳩ポッポ」がアーティキュレーションです。
 2)1の実際の表現方法を指して言う。というか、こっちの方が格段に使用頻度高いです。説明の都合で、こっちが2番目になってます。学術書では、1の事しか書いてない事が多いですねえ。机上論ですねえ。まったく。つまり、我々音楽家がこの言葉を使う時は、「そこのアーティキュレーション、ちゃんとやって」みたいに使います。「ポッポッポのアーティキュレーション、ちゃんとスタッカートで」みたいに。一番細かい単位での歌い方、って事ですかね。

アデライーデ Adelaide(独)

 ベートーベンの歌曲のタイトルで、op.46…つまり、作品番号46番ですが、1795年に作られたのか、1796年に作られたのか、はっきりしない曲です。本当に、あんな小難しい顔して、いい加減なっ!!そうです、ベートーベンといえども作曲家だったんです、人間だったんです。ところで、バイオリン協奏曲第一番作ったの、弾正、いつだっけ??…即答でけんっ!!ってゆーか、ほんと、いつだったっけ??…まあ、作曲家というのは、こんなやつらなんで、一つ細かいことは抜きにして、楽しんで下さい。
 さて、この曲、マティソンの作詞によるもので、このタイトルは、歌っている「恋人」の名前なんです。ロマンチックですねえ。さすがは情熱の人です、ベートーベン!!いつ作ったかは忘れても、恋愛した事ははっきり覚えてるんですねえ。あ、私、ベートーベン、大好きですよ。本当ですよ。非難する気なんてみじんもありませんから。本当ですったら。

ア・テンポ a tempo(伊)

 「もとの速さで」って習ってないですかあ?…それで正解なんですけど、ちょっと誤解を招く表現かなあ?なんて思います。では弾正流だとどういう解説になるんでしょうか?わくわく(^o^)
 何らかの速度変化の表記があった後で、その表記の前のテンポに戻れ、という意味です。…とまあ、こんな感じですかねえ。ぶっちゃけて言うと、「ひとつ前のテンポに戻る」という意味です。これですっきりした方、多いんぢゃないですかあ?テンポ・プリモとかとどう違うんだろう?なんて思いかねないですよねえ、「もとの速さで」なんて言われると。たった一つ前のテンポに戻る、って事です。
 でもこれは本当の意味ではなくて、本来は、「イン・テンポで」という意味なんですよ。つまり、書き込まれている部分が基調としているテンポで、という事になります。つまり、相対的なテンポの変化、アッチェレランドとかリタルダンドなんかですが、こういった物に対し、元に戻るという意味で、この相対的なテンポ変化の記述が連続していたり、または絶対的なテンポ指示が曲中に出現した時に、「元に戻れ」という意味なんです。更にすっきりしました?

アードゥ あーどぅ(隊)

 楽隊用語ファンの皆さん、お待たせ致しました。遂にメジャーな言葉が登場しました。「アードゥ」ですよ。
 1)「男」「男性」の意味。現代の標準的な調性である、長・短調を、ドイツ語で「モル・ドゥアー調」(mol dur)と呼ぶことに派生しており、能天気な長調である、「ドゥアー」(dur)の逆さ言葉である。女性は短調(モール=mol)の逆さ言葉で、ルーモと呼ぶ。
 2)「彼氏」「男性の恋人」「いわゆる男」を指して言う。以下の凡例の通り用いる。
凡例:「うおっ!!わいかちーきょくるーも発見!!」「どれどれ?…ああ、あいつねえ、アードゥいるから」「えっ!!(゚o゚;)」
対訳:「ああ、とてもかわいい女の子を発見しました。」「どれですか?ああ、あの人なら、彼氏がいます。」「げっ!!(゚o゚;)」

アド・リビトゥム ad libitum(ラ)

 「アドリブ」の難しい言い方。ad lib.と表記するのが普通。演奏者の好きにしていい、という意味です。でも、意味は結構あったりするんですよ。
 1)テンポを自由に設定したり、途中で揺らしたり、とにかく好きにしていい、という意味。
 2)合奏・合唱では、ある声部、つまりパートを付け加えたり、省いたり、適当にやってくれ、という意味。
 3)協奏曲では、自作カデンツァ(つまり無伴奏のソロ)をやってもいい、という意味。
 4)作曲者の意図は、お願いだ、もうアップアップだ、本当にあんたが頼り!!助けると思ってあんたが作ってくれ、という意味。
 5)更に作曲者が、あ〜、うっぜ〜、やる気ないし、まあ、てきとーっ!!と叫びながら無意識のうちに書き込んでしまっている発想標語。
 6)DTMに於いて、最も迷惑な発想標語。上演するたびに毎回違うのが面白くて出てくる発想標語なので、DTMでは無意味ですから。
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